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FUJIFILM X-T1 レビュー - しばらく使ってみて。

  • Posted by: tatuya
  • 2014年4月13日 14:59
  • X-T1


X-T1

X-T1を購入し、約1か月運用してみたので改めてレビュー。

このサイトを見てもらえばわかる通り、静物主体の撮影にX-T1を使用した場合のレビューとなる。
主な比較対象はこれまでの主力機、E-P3である。

続きは以下リンクより。

写り

E-P3とは素子サイズの違いもあり、X-T1の方が立体感のある写り。
ISO3200までは何の躊躇もなく使用できる品質。
ISO6400では多少品質が下がるが、手振れすることに比べればはるかに有用である。
初期設定ではノイズリダクションおよびシャープネスが強めであるので、すこし設定を下げるといいかもしれない。

フィルムモードとDR拡張の設定により、写真の仕上がりは大きく異なる。

特にVelviaモードで撮影した場合、色味は濃く、DRは狭く、コントラストは強く写る。まさにVelvia調だ。
軟調に仕上げたい場合はProNeg.std(ネガフィルム調)がいいだろう。
RAWで撮影しておけば後からフィルムモードは変更可能。

DR拡張は撮影時に設定しておく必要があり、DR400%で撮影する場合はISOが400以上となる。
JPEG取ってだしの品質が高く、フィルムシュミレーションもあることからJPEGでの撮影が多くなると思われる。
付属のSilkyPixでの現像はカメラ内現像に劣る。
なお、Adobe Camera Raw / Lightroom はアップデートでX-T1のRAW現像に対応する。この際、フィルムシュミレーションも再現される。
現像結果を見る限り、本体現像にかなり近い色合いで現像されるようだ。

一部、遠景の植物等の描写に癖があるようで、すこしもこもことした描写になる。
等倍鑑賞でなければさほど問題になるレベルではないと思う。

操作系

操作には多少の慣れが必要だがダイヤル主体の操作は現在の設定値が一目でわかり便利。
ただ、これは個人の感覚の問題だが[絞り優先-絞りオート]の切り替えが[○/A](○は絞りの図案)となっており、ついAがいわゆるモードダイヤルのA(絞り優先)と誤認して混乱することがある。

ISO設定は全段に対し、SS設定はオートからの移動に対しロックがかかる。
当初ISO設定についてはロックが煩わしく感じたが、現在はほとんどの状況でISOオートとしている為問題なく感じる。
(ISO3200程度までは品質に気を使う必要がないためオートが非常に便利)

SS設定は上部ダイヤルで1段毎、スピードダイヤルで1/3毎の設定を行うことができる。
これはSSダイヤルに何か別のモードをつけ、「上部ダイヤルで指定」と「すべてスピードダイヤルで指定」に分けたほうが操作しやすいような気がする。

各所で話題の十字キーについてだが、これは個々の品質ブレが大きい模様。
自分の所持しているものはクリック感があり、ボタンのでっぱりこそ小さい(これは意図した設計)ものの操作感はあるため、特別な問題はない。
一部展示機を触った限り、ものによっては全くクリック感がなく、操作した実感のないものもある。
店頭で購入する場合、可能であれば事前に(新品の)クリック感を確認させてもらった方がいいかもしれない。

十字キー4方向+3つのボタンをFnキーとして設定できる。
割り当てできる機能はボタン毎に制限がないため、自由な設定が可能だ。(E-P3はボタンにより割り当てられる機能が異なるという謎の設計だった)

AF/MF

オートフォーカスは速いとは言えない。
E-P3 + SWDレンズの方が高速だろう。
これはレンズサイズと、その設計思想によるところが大きいと思われる。(フォーカスレンズが重い)
静物を取るうえでストレスになるほどの遅さではない。

また、暗所でのAF性能はイマイチ。迷うことが多々ある。

MF時はデジタルスプリットイメージやフォーカスピーキングが使える。DSIは大雑把なフォーカスにはよいが、細かいピント合わせはしにくい印象がある。

AF後にフォーカスリングで微調整ができないのが不満。
AF後にフォーカスモードをMに変える、またはMモードでAF-Lockを使うという方法はあるが、煩雑である。
また、AF-Lockボタンを押すには親指をひねる必要があり、押しにくい。

最新のファームウェアでこの問題は解消された。
AF後にフォーカス調整可能となり、またAF-LockとAE-Lockのボタンを入れ替えられるようになった。
ユーザーの声を反映したすばらしい更新だ。

EVF/背面モニタ

EVFは大きく、美しい。遅延もほとんど感じない。
暗所では処理の関係か、遅延が発生することがある。

背面モニタは上下に振ることができ、EVFがのぞきにくいシーンでは便利に使える。

EVFと背面モニタは接近センサーによる自動切り替えが働く。この切り替えは早く、ストレスを感じさせない。
(E-P3 + EVFでは割とストレスがある)

その他運用

バッテリーの持ちはあまりよくない。予備バッテリーが欲しいところ。
電源投入から撮影可能までの時間は十分な速度で、こまめに電源をOFFにしてもよい。

本体+18-55で運用する場合、トータル重量は750gとなる。
片手で振り回せる重量であり、運用上苦痛になる重さではない。
ただ、大きさはE-P3+14-42(435g)に比べ二回りは大きいため、カバンの中での居場所確保が少々面倒である。
55-200と組み合わせた場合、レンズが大きく重いため大変。日々持ち歩きたいと思うサイズではなくなる。

まとめ

X-T1は万人向けのオールマイティなカメラではない。
クラシック趣向で小型化されたボディは人間工学に基づいた最新のカメラに比べフォールディング性に劣り、
上面ダイヤル主体の操作は親指・人差し指のダイヤルによる絞り・SS操作に比べスローだ。
AF速度も決して最速とは言えず、動態予測も一眼レフに劣る。
特別に安いわけでもない。むしろ高い。

それでもこれを選ぶ魅力がある。

一眼レフより薄く小さいボディ。
撮影という行為を楽しむダイヤル操作。
見やすいEVF。
高ISO耐性・美しい写り・フィルムシュミレーション。
優秀なレンズ群。

十分に購入に値するだろう。

購入検討したライバル機種は以下。

Olympus E-M1 / E-M5

クラシカルなテイスト、EVF主体の撮影、防塵防滴。
小型化、操作のクイックさ(スピードダイヤル操作)を選ぶならこちら。
E-M5はレンズキット7万円程度と半額ほどという価格も魅力。
E-P3からの乗り換えということもあり最有力ではあったが、画質面での大幅なアップは期待できないため除外した。

Nikon Df

クラシカルなテイスト、上部ダイヤル主体の操作。
画質を最優先するならこちら。
ただしお値段3倍。高すぎた。

Sony α7 / Nikon D610

同一価格帯でフルサイズ。
α7はデザイン面が気に入らず、D610サイズが大きすぎる感があり、除外した。

Pentax K-3

同一価格帯で防塵・防滴・APS-C。
サイズ面で除外した。

-参考 カメラ遍歴-

レンズ交換式:α303→α807→D70→E-P1+GF1→E-P3→X-T1
コンパクト:Kodac?→DMC-FZ10→FinpixF11→GX100→XZ-1→LX7

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