Lightroom3のバックアップについて

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フィルムカメラからデジタルカメラの時代になり、現像・写真の管理はすべてPC上で手軽に行えるようになりました。 手軽ではありますが、HDDの破損やその他諸問題によりデータが失われる問題もでてきます。 Lightroomで写真を管理していくにあたり、必要となるデータのバックアップについて簡単にまとめました。

Lightroom3のデータ構成

Lihgroom3は大きく分けて3つのデータでカタログを構成しています。 1. カタログファイル(.lrcat) 2. 写真画像データ 3. XMPファイル このうち、XMPファイルについてはLightroom3の設定によっては作成されません。

カタログファイル( .lrcat )

カタログファイルはLightroom3による写真管理の要です。 このファイルの中に各種ファイルの場所、タグ、現像パラメータなどがすべて記録されています。

写真画像データ

写真画像データは写真そのものです。(RAWファイルやJPEGファイルなど) Lightroomは基本的にこれらのファイルに書き込みは行いませんが、これらのファイルを元に現像などを行います。写真画像データが失われてしまえばもちろん現像などの操作は行えなくなってしまいます。

XMPファイル

XMPファイルには対応するRAWファイルに関したタグの情報や、現像パラメータなどの「メタデータ(付加データ)」が記録されます。これらの情報は先に説明したカタログファイルに書き込まれている情報と同一です。 ※初期設定では作成されません  

バックアップすべき情報

カタログ

カタログファイルは高頻度で変更されるファイルです。 また、内部構造が複雑なデータベースファイルとなっているので、破損する場合があります。 このようなことから定期的なバックアップは欠かせません。 Lighroom3は初期設定でカタログファイルのバックアップを一定期間ごとに行うようになっています。Lightroom3終了時、バックアップ可否を問い合わせられます。特に急いでいる場合でもない限り、バックアップを行いましょう。 ※カタログのバックアップはカタログファイルと同じフォルダ内に作成されます。データの破損対応はとれますが、HDDクラッシュの対策にはなりません。 定期的に外部HDDに退避するといいでしょう。

写真画像ファイル

写真ファイルは重要なファイルですが、Lightroom3を利用するかぎり基本的に変更は行われません。 写真の取り込み時に別メディアにバックアップする程度の頻度で問題はあまり発生しません。

XMPファイル

XMPファイルは写真に対し何らかの変更を行った場合に更新されます。 基本的にカタログと同じ情報が保存されているので、カタログが適切にバックアップされていればこのファイル自体のバックアップの必要性は高くありません。 しかし、カタログが壊れた場合、このファイルが最後の砦です。  

個人的な運用

私個人としてはバックアップを次のように行っています。

カタログのバックアップ

Lightroom3のバックアップ機能を利用し、定期的にバックアップを行っています。 バックアップファイルはさらにWindowsタスクを利用して週一回外部HDDにコピーします。

写真ファイルのバックアップ

写真の取り込み実行時、Lighroom3の管理用フォルダに取り込むのと同時に、「別のコピーの作成先」を指定して外部HDDに同じ写真を保存しています。

XMPファイルのバックアップ

行っていません。(XMPファイルを作っていません)

XMPファイルについて

XMPファイルは先に記載したとおり、写真に関するメタデータを記録したファイルです。 RAWファイル1つにつき1ファイル生成されます。 記録される情報はカタログファイルに記録されている情報と同等ですが、別のカタログと情報を共有できる、外部ソフトから参照できる、カタログが壊れた時もこのファイルが残っていれば現像設定が残る、などの利点があります。 XMPファイルは初期設定では作成されません。 Lightroom3の[カタログ設定]-[メタデータ]-[変更点をXMPに自動的に書き込む]にチェックをつけると生成されるようになります。